いままでのパラダイムが通用しない時代の住いづくり
□ パラダイムの変化に対応する戦略策定 2
現代の住いづくりでは「価値観の創出」を最優先に
シナリオ・プランニング入門
もう一つの大きな違いは、「価値観の創出」ということです。
従来であれば、プロジェクトの参画者(住いづくりの場合はご家族と言うことになります)の価値観は言わずもがな、家を建てるうえでその意味の確認は必要ありませんでした。
たとえて言えば、部屋数と広さを決めて、nLDKと指定すれば、マイホームが建ってしまっていたのです。
しかし現在、その意味を明確化し、家を建てることによる「価値観の創出」を共有しないことには、成功とはいえないでしょう。
数年前、外断熱でないと良い家にはならないと言う趣旨の本がベストセラーになりましたが、(今でも売れているようです)これなどは誤解した「価値観の創出」にすぎないのではないでしょうか。
ご夫婦の間で、「最近家を建てるなら外断熱だそうよ」「そうか、やっぱり外断熱か」といったような何がやっぱりか判らないような会話があり、外断熱か否かは住いづくりの価値観とは違う次元なのにもかかわらず、それが共通の価値観になって家づくりが進むと言った現象です。
日本の社会向けに変形された方位と色彩の風水も、そうかもしれません。
ここで挙げたのはあくまで例ですが、そう言った誤解に基づく「住いづくり」は、不幸な方向なのだと思います。
家族の中で、「価値観の共有」とその「価値観の実現」を正しく行うこと、すなわち「価値観の創出」が、住いづくりの中で最も重要なことなのです。
逆に言えば、「価値観の創出」さえ成功してしまえば、そのほかの問題は家族間の絆を高めこそすれ、住いづくりが失敗と言うことは起こらないのではないでしょうか。

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